内服薬の投薬の仕方について

こんにちは。院長の浦野です。

今回は自宅での投薬方法について考えてみたいと思います。

治療に際して、内服薬の投薬ができるかはとても重要ですよね。

性格によっては、何をやっても難しいケースも正直ありますが、何か一つでもヒントになればと思って書いてみます。

ご興味ある方は最後までお付き合いください。

また、『こんな方法でうまくいきました!!』ということがあれば、ぜひ教えてください。

STEP
内服薬の種類

内服薬のタイプは主に3種類あります。

①錠剤 ②粉末 ③液体  です。

それぞれの特長をおさえ、どれがよさそうか選びましょう。

①錠剤タイプ

多くの内服薬がこのタイプ。

メリット

  • 表面の加工(コーティング)などで、味を感じづらくなる工夫がされていることも多い
  • 飲んだか飲んでないかがわかりやすい

デメリット

  • 吐き出されやすく、食事に混ぜても上手に残されてしまう場合がある
②粉末タイプ

ほとんどが錠剤やカプセル剤のものを粉末にして、分包処方している。

メリット

  • 薬を吐き出されにくい。異物感は少ない
  • 注射器などで口に流し込みたい場合には有用

デメリット

  • 粉砕することで薬の効果が減弱する可能性がある
  • 混ぜた食事を食べ残すと、全量飲めない可能性がある
  • 食事に混ぜた場合、それごと食べなくなってしまうことがある(特に猫)
③液体タイプ

シロップ剤は好みに合うととても飲ませやすい。

このタイプの薬の種類は限られる。

STEP
投薬方法

投薬方法は大きく二つです。

①何かに混ぜてあげる

②強制的に飲ませる

①何かに混ぜてあげる

あげる側も飲む側もストレスなく投薬でき、一番負担のない方法です。

  • 普段のご飯に混ぜてあげる
  • 好きなおやつ類に混ぜてあげる
  • 投薬用補助おやつを使う

空腹時にすぐに食べ切れる少量に混ぜて与えてしまうのが大切です。

おやつ類に隠してあげる場合、オススメは

犬:ささみ、さつまいも、かぼちゃ など

猫:CIAOちゅーるなどウェットフード

パンやチーズなどであげる方もいるかと思いますが、塩分や脂質の摂り過ぎに注意です。

飲み水やミルクに混ぜるのは全量飲むのが難しい、薬の効果が減弱する可能性があるためおすすめではありませんが、飲めないよりは飲めたほうが良いです。

味が気になる場合はカプセルに入れたり、オブラートに包んでみるのも方法です。(薬局で買えます。)

投薬補助おやつ

病院によって取り扱っている場合があります。ネットでも購入できます。

当院ではコチラ(メディボール)

いろいろな味があり、好みに合うと効果的です。

錠剤を完全に包んで与えることができます。

開封後は冷凍庫で保存すると長持ちさせられます。

②強制的に飲ませる

食欲がない、混ぜると食べない場合などは、がんばってあげるしかありません。

  • 口の奥に押し込む
  • スポイトや注射器であげる
  • ちゅーるなどに混ぜて、口にぬりつける
口の中に押し込む
  • 口をあける
  • 錠剤をできるだけ奥に落とす or 指で押し込む
  • 口を閉じて飲み込むのを待つ。喉をさする、鼻に息をふきかけるなどで嚥下を促すと尚よい。
  • 食事や水を飲ませる(食道に残らないように)。ご褒美になるようなおやつを与えるのもよい。
注射器であげる

水で飲ませる場合

  • 注射器に一回で飲ませられそうな量(できるだけ少量)の水をいれる
  • 袋の中で薬を混ぜ、注射器につめる
  • 口の脇から流し込む

ちゅーるに混ぜる場合

  • 少量のちゅーるを器にだし、薬を混ぜる
  • 注射器につめる
  • 口の脇から流し込む

面倒ですが、ちゅーるなどムース状のフードに混ぜて与えたほうが、誤嚥のリスクは減らせます。

その一方で嚥下が悪い場合、喉の奥にフードがたまり窒息する可能性があります。状況をみながら水 or フードを選択しましょう。

口にぬりつける

鼻先や歯茎に塗り付けると、舐めとって食べてくれることがあります。

注射器や押さえられるのを嫌う場合はうまくいくことがあります。

いかがでしょうか。

長くなりましたが、読んでいただいた皆様、ありがとうございます。

内服薬を飲ませるのが、本当に大変なケースも正直あります。

今回の方法以外にも、薬の種類、投薬回数、投与方法の変更で投与ができるようになることもあります。

私たちも投薬の悩みは尽きませんが、困った時はご相談ください。