やってみよう!肛門腺絞り

こんにちは。院長の浦野です。

今回は お家でできるシリーズ第2弾!!

『やってみよう!肛門腺絞り』です。

トリミングや病院でやってもらっている方もいらっしゃると思いますが、

ご自宅でやってみようという方、ぜひトライしてみてください。

STEP
準備するもの
  • 汚れてもいい場所(浴室・お庭など)
  • ティッシュなど汚れを拭き取るもの
STEP
肛門腺の場所を知る

まず肛門腺の場所を覚えましょう。

  • 尻尾を上にしっかり引っ張る(一番大事)。
  • 肛門を中心として、時計の4時、8時あたりに肛門嚢(分泌物の入った袋)がある。
  • 肛門嚢から細い管(導管)がつながり、肛門の皮膚に開口します。
  • 肛門嚢は表面ではなく、少し奥にあります。
  • 内容物が溜まっていれば、つるっとした弾力のあるものが触れます。
STEP
絞る
  • 尻尾を上に引き上げ、肛門腺を触知します。
  • 親指と人差し指を肛門腺があるところにグッと差し込み、奥から手前に向かって圧迫します。
  • 分泌物が出きったら、ティッシュなどで拭き取るか、水で洗い流します。
  • 分泌物が飛び散るのを防ぎたい場合は、絞る際にティッシュなどを当てながら絞ります。
  • 絞ることに一生懸命になるあまり、お尻を覗き込みながら絞ると、顔にかかる場合があるので注意してください。
STEP
どれくらいの間隔で絞る?
  • 肛門腺の分泌物がたまるペースは個体によって様々ですが、概ね1~2ヶ月に1回が目安になります。
  • また肛門腺がたまってきたサイン(お尻をこする、お尻歩きするなど)があれば絞ってあげましょう。
  • 炎症を起こし、破裂してしまった経験がある方は定期的に絞ることで予防効果が期待できます。
STEP
こんな場合は病院へ
  • 尻尾がないため、うまくできない。(直腸に指を入れて中から圧迫する必要があります。)
  • 肛門嚢のあたりが腫れている。
  • 絞ってみたが痛がって全くでない。
  • 分泌物に血が混じる、または、膿のような黄緑色の分泌物が出る。
  • トリミングで絞ってもらったが、出ないと言われた、または、症状の改善がない。 など

いかがでしょうか。

やることは単純ですが、意外とうまくできない。。。とよく相談されます。

確かに慣れが必要ですが、肛門腺が触ってわかるようになると簡単にできるようになります。

やってみようという方はぜひトライしてみてください!

実際のやり方を教えてほしいなどありましたら、スタッフまでお気軽にお声がけください。

動画(猫の肛門腺しぼり)はこちら↓↓