お家でやってみよう!~耳の洗浄~

 こんにちは。院長の浦野です。

忙しさに甘えて、しばらく投稿をサボっていました。。。

今月から定期的に投稿できるようにまた頑張ります!!

 さて、今回から数回に分けて『お家でできるケアシリーズ』をやってみようと思います。

たびたびご質問いただく爪切りや肛門腺絞り、耳掃除のやり方など

ご自宅でできるケアを中心にお伝えしたいと思います。

今までやっていなかったけど、やってみようという方は是非チャレンジしてみてください。

 第1回目は、 『やってみよう!耳の洗浄』 です。

爪切りや肛門腺絞りちゃうんかいっ!という感じですが、この夏、いや今月からぜひチャレンジしていただきたいので最初に解説します。

というのも、ここ最近、外耳炎(耳の痒み・赤み・耳垢が多い)などで来院される方、非常に多いです。

気温の上がりだす春先から外耳炎が発症しやすくなる傾向があります。

また、予防接種等で来院されて外耳炎に気づかれていない方もよく遭遇しますので、ぜひこの機会に耳に興味を持っていただきたいと思っております。

前置きが長くなりました。ではやっていきましょう!

STEP
用意するもの
  • 耳の洗浄液(市販のもの。まずは何でもよい。)
  • 汚れてもよい場所(浴室や外など)
  • コットン(ティッシュでも可だが、なるべくやわらく肌を傷つけにくいものがよい)
  • バスタオル(なくてもよい)
  • ↓使用経験のある洗浄液まとめ(個人的な感想)
エピオティック ペプチド(ビルバック)

院内で使用中。洗浄効果は一番高い。価格も高め。黄色や茶色のベタベタした耳垢がたくさん出る場合にはおすすめ。

ノルバサン オチック(ノルバサン)

サラサラとしていて、洗った後のベタつきが少ない。家庭用での使用であれば十分。

オーツイヤークリーナー (日本全薬工業)

天然成分使用で刺激性が少なく安心して使用できる。洗浄力はやや低い印象。

ソノティクス(日本全薬工業)

洗浄効果はしっかりある。刺激があるのか?たまに嫌がる時がある。付属のノズルがついている。

STEP
耳の状態を確認する
  • 左右見比べて異常がないか確認しましょう。
  • 赤みはないか、耳垢の量・色、臭いなど。
  • 赤みが強い場合、ジュクジュクしている場合は洗浄により悪化させる恐れがありますので、洗浄はせずに、病院を受診しましょう。
STEP
耳の中に洗浄液をいれる
  • 耳(耳介)を上に引っ張りながら、耳の穴(耳孔)に洗浄液を注入します。
  • 量は1~2ml程度。こぼれない程度にたっぷり入れます。
  • 余裕があれば耳の穴をみながら、洗浄液の液面がうっすらみえるくらい入れましょう。
  • 体を汚したくない場合はバスタオルなどでカバーします。
  • 冷たくて嫌がる場合は、別容器(紙コップなど)にいれ電子レンジで温めてもよいです。(人肌程度にする。数秒で温まります。)
STEP
耳の根本を軽くマッサージする
  • 許容できる場合は、耳(耳介)を上に引っ張ったまま、耳の根本を優しくマッサージします。
  • 洗浄液を動かすことで汚れが浮き取れやすくなります。
  • 強くやりすぎると痛がったり、鼓膜が破れるケースもあります。優しくやりましょう。
  • やらせてくれない場合はこの工程は省いてもよいです。
STEP
洗浄液を排泄させる
  • 耳を振らせて洗浄液を排泄させます。
  • 耳の周りについた汚れや水分はコットンでやさしくふき取ります。
  • 耳の奥は綿棒などで拭こうとせず、指が届く範囲にとどめましょう。(耳垢を奥に押し込んでしまう可能性があるため)
STEP
2~3回洗浄を繰り返す
  • 耳垢が多い場合は2~3回洗浄を繰り返すと効果的です。
  • 耳垢がたまりやすい場合は週に1回。
  • 耳垢がたまりにくい場合は月に1~2回の間隔で洗浄をしましょう。

 いかがでしたでしょうか?

綿棒で耳を掃除される場合もあるかと思います。

が、肌を痛めやすく、外耳炎にしてしまったり、耳垢を押し込んでしまい取れなくなってしまうケースもあるとされています。

耳の洗浄ができるのであれば、洗浄をおすすめします。

慣れればそこまで難しくはないのと、初期費用もかかりません。

定期的に外耳炎を繰り返してしまう方は、ぜひチャレンジしてみてください。